あおもり食育サポーターの資質向上と、活動の活性化を図るため、令和4年10月26日(水)に、青森県総合社会教育センターで開催しました。
はじめに、「青森県産米を知ろう!」のタイトルで、青森県農林水産部農産園芸課主査の小野泰一さんに、青森県産米の品種特性についてご講話いただきました。
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2022年秋にプレデビューし青森県限定で販売がスタートした新品種「はれわたり」を含む、県産米5種それぞれの特徴の説明を聞いた後、参加者全員で実際に5種を食べ比べてみました。
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香りや味、粘りなど、各品種の特徴を理解し、県産米への知識と愛着を深めることができました。
続いて、講師として活躍している先輩サポーターさん2名から、活動内容をご紹介いただきました。
十和田市在住の佐藤トミさんは、最も多くの活動を引き受けてくださっているベテランサポーターさんです。自作の教材や資料をたくさん会場に持参して、講座の工夫や準備についてお話しくださいました。
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佐藤さんは、食育活動をするにあたり科学的根拠を重視されていて、必ず文献などの原典に当たって準備されています。会場からは、驚きと感嘆の声が上がりました。
次にご報告くださったのは、青森市内のホテルの社員食堂店主で「あおもり食命人」にも登録されている柿﨑和江さんです。
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柿﨑さんは、日ごろ職場でもフードロス削減を意識するなど、ご自身の専門性や知識を活かした調理実習指導の食育活動を精力的に行われています。
食育活動をしてみたいとの意欲はあるものの、実際にどのように活動したらよいのか分からないといった悩みや課題を持って今回の食育ワーキングに参加された皆さんは、先輩サポーター2名の実践のお話から、具体的なイメージを持つことができた様子でした。
続いて、活動経験回数をもとに2グループに分かれて、「あおもり食育サポーター活動の活性化について」と題したワークショップを行いました。
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各グループで、食育活動に関する悩みや、他のサポーターさんに聞いてみたいことを共有し、それについて意見を交換しました。
結果として、サポーター活動回数にかかわらず、あおもり食育サポーターに登録されても活かす機会や情報が得られないことや、資料をどのように作成したらよいか分からないといった不安が、参加されたサポーター皆さんに共通している課題であることが明らかになりました。
今後、コロナ禍による制限が徐々に緩和されていくにつれ、あおもり食育サポーターの活動の広がり、活発化も期待されます。
サポーター活動の技術や知識の維持・向上のために、あるいは、サポーター同士の情報共有や連帯強化のために、今回のような場を設けるとともに、活動ニーズに応えられる機能的なシステム構築を検討していければとの思いを新たにした「食育ワーキング」でした。
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